ロゴグリッドとは何か?
ロゴグリッド(Logo Grid)/グリッド・システムまたはコンストラクション・ガイド(Construction Guide)
さらにはコンストラクション・グリッド(Construction Grid)、様々な言い方がありますが、近年多くのデザイナーに人気のあるデザインプロセスです。
このグリッドシステム(以降グリッドと省略)は、視覚的に調和を保ち、美しいと思わせる洗練されたデザインを提供しやすくすることができます。
元々はJosef Muller-Brockmannが考案したとされています。
ヨーゼフ・ミューラー・ブロックマン(Josef Muller-Brockmann)
1914年5月9日-1996年8月30日
スイスの グラフィックデザイナーで あり、教師でした。彼は、大学と チューリッヒ 美術館の 両方で、 建築 、 デザイン 、 美術史 を学び ました 。1936年、彼は グラフィックデザイン 、展示デザイン、 写真を 専門とするチューリッヒのスタジオを開設しました。1951年から彼はチューリッヒの トンハレの コンサートポスターを制作しました。1958年、RP Lohse、C。Vivarelli、およびH. Neuburgとともに New Graphic Designの 創立編集者になりました。1966年、彼は IBMの ヨーロッパデザインコンサルタントに任命され ました 。ブロックマンは、21世紀の多くのグラフィックデザイナーにインスピレーションを与えるシンプルなデザインとタイポグラフィ(特に Akzidenz-Grotesk )、形、色のクリーンな使用で知られています。
https://en.wikipedia.org/wiki/Josef_M%C3%BCller-Brockmann
ロゴを作成するプロセスにおいてグリッドは、美しい図形の調和を作成するのに役立つツールです。グリッドは、利用するグリッドラインのかたちによってさまざま異なります。
グリッドは、印刷用やウェブサイトのデザインなどでも活用されています。 利用されるグリッドデザインの中には、写真撮影などで用いられる法則や、黄金比などを取り入れるケースもあります。
グリッドを活用するメリットとは?
ロゴにおいてグリッドを利用するメリットを以下のようなものです。
- 形状、ディティールを整理し、フォーカルポイントを作成する手助けをしてくれます。
- シンプルで、流行にとらわれないデザインにすることができます。AppleやShellなど、シンプルで著名なロゴデザインを想像してみてください。
- グリッドによってデザイン性が制限されるというヒトもいますが、グリッドはフレキシブルに使うことが出来ます。グリッドは、どこにラインを描いたり、動かしたり、くっつけたりしたら良いのか?感覚的に分かりやすく伝えてくれます。
- グリッドは余白スペースや、デザイン全体の調和などを取りやすくしてくれます。
- グリッドは、デザインをさらにブラッシュアップすることができます。
グリッド利用のデメリットは?
グリッドを利用したロゴ作成には、批判的な意見も聞かれます。
- 特定の図形やパターンを利用することで、クリエイティブに制限が生まれるのでは?また完成したロゴが、他と似通うのでは?
- オリジナルのグリッドを作成するのはむずかしく、時間もかかってしまいます。またカーブ曲線を利用するには、テクニックと慣れが必要になるのでは?
- 数学的な意味合いを含んだグリッドになりやすい。
- グリッドに阻まれて、いつグリッドルールを壊して良いか分からずに、デザインプロセスが制限されてしまう。
まずは、グリッドシステムを活用されたロゴをいくつか紹介します。